Nutrition
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Carbohydrate
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AminoAcid
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今回は、Fリーグペスカドーラ町田の中心選手であり、私がペスカドーラ町田のチームサポートをさせていただいていた当時に個人サポートをさせていただいた原辰介選手にインタビューさせていただきました。
原: 所属チーム(Fリーグ ペスカドーラ町田)が桃さんと契約することになり、ぜひ(栄養サポートを)受けてみたい選手いますか?というのに手を挙げたというのがきっかけだと記憶しています。
吉田: 初めてチームに挨拶に行った日に、岡山監督に連れられて当時たぶん20歳だったと思うんだけど原選手と初めて会った時のことは鮮明に覚えていますが、なぜ手を挙げてみようと思ったんですか?
原: もう本当は興味本位で、どんなサポートが受けられるんだろうというところが最初ですね。ただ食事の重要性がスポーツ界でも謳われだしていた時期だったので、1年でも長く競技を続けるために少しでもプラスになることはやっておきたいと思ったので手を挙げさせてもらったという感じですね。
吉田: 栄養サポートを受けるまではどんな風に食事を摂っていたんですか?
原: 自覚はあんまりなかったですが、かなり偏食で、お肉とご飯が好きで、お肉とご飯しか食べてなかったですね。
野菜はほぼなかったですね(笑)
吉田: 当時すごいインパクトが強くて、ご飯だったらお肉と一緒に9膳食べられるけど、野菜は牛丼屋さんの牛丼に入ってる玉ねぎがギリギリ(食べられる)っていう話をしてたのがすごく印象的で…(笑)
原: いや、ほんとそうでしたね。
吉田: 当時は本当にとにかく初見で、背は高いけど細いなぁっていう印象が強かったですね。
さっきあんまり自覚はなかったって先ほど話してましたが、当時選手としてのコンディション面だったり課題っていうのは何かありましたか?
原: 自覚はしてなかったんですけど、何が必要かっていう栄養のリテラシーがまずないというところが今思うと課題だったし、食事を変えていく中で明らかに胃もたれみたいなものがしなくなったのでそこは今まで困ってたところでしたね、(栄養サポートを)受ける前。
吉田: 結構胃もたれをしてたんですか?
原: してましたね。でも自覚なくて、飯食ったらこういうもんなんだろうなって思ってた感じです。
吉田: 受ける前は栄養サポートってどんな感じなのかな~って思っていましたか?
原: 野菜が嫌いだったので、野菜を半強制的に食べさせられるんだろうなっていうネガティブなイメージはありましたね。
吉田: 私もこの『管理栄養士』っていう職業のネーミングが嫌いで、管理されそうというネガティブなイメージを皆さん持っていると思うんですけれど、では実際に栄養サポートを受けてみてどうでしたか?
原: 半強制的に食べさせられるみたいなのは全くなくて、意外だったのが食べれないものは食べなくていいよっていうところで、じゃあ何のために食べるのかってところから入り、必要なたんぱく質とか鉄分やビタミンを他の食べられるもので代替えできるというのが意外というか衝撃でした。だから自分のペースで食をデザインできるんだという驚きがありましたね。
吉田: 私が栄養サポートをする上で大事にしているのはコミュニケーションで、無理やりこれ食べて、これはだめ、あれもだめという風になると、だんだんサポートを受ける選手側が食べているものをきちんと申告しなくなったりすると、パフォーマンスアップや長くプレーするという共通の目的達成が難しくなってしまうからです。もちろんだからと言って野菜を全く食べなくていいと勧めているわけではなく、どういうメニューや食材との組み合わせや味付けだったら食べやすそうかな、とか、このチョイスの中だったらどれならチャレンジできそう?とか意見を聞きながら、当時はご実家でお母さんが食事を用意してくれていたと思うので、協力してもらって進めたら、思った以上にどんどん食べてくれるようになって私もとても嬉しかったのを覚えています。
原選手の場合、メディカルチェックの血液検査の結果からも偏食が反映されていて、鉄欠乏性貧血だったんですよね。リーグに出場する上ではそれでも治療や再検査対象にならないけれど、特にアスリートとしては致命的なハンデなんですよね。
でも、こうやって少しずつ食事を改善していって、サポート開始から3カ月後くらいにはには数値が3倍くらいに上がって、私が言うのもなんですが、こんなに食べ物で変わるんだ!と驚きました。
貧血というのはアスリートにとってはネガティブなもので、また持久力に直接かかわる重要な要素で、それが3カ月でこれだけ改善できるんだ、というのはこの仕事をしていてすごく面白いしやりがいがあるなと感じさせてもらった経験でした。
吉田: 栄養サポートを受けて食事や意識、身体やパフォーマンスにどんな変化を感じましたか?
原: 身体でいうとバランス良く食べられるようになったことで筋肉量が増えてきて、ごはんを食べた後の胸やけもなくなったし寝つきも良くなって睡眠の質も良くなってそれに付随して疲労回復もしっかり出来るようになったんじゃないかな~っていうのは実感としてあったし、ケガもほとんどしてきていないのでケガしにくい身体にもできたんじゃないかなと思います。
吉田: そうですね。胸やけの話ですが、一般的に食べたら食べたものが全部栄養になるように思われることも多いと思うのですが、実は胸やけや胃もたれしているということは食べたものが十分に消化・吸収されていないということなので、せっかくたくさん食べても、栄養として吸収されずに身体から出ていってしまう。原選手の場合も、たくさんご飯やお肉を摂っていたけれど、栄養バランスが悪いことでそれが消化・吸収されずになかなか筋肉がつかなかったり、胸やけしたりすると血液が消化する方にとられて寝てても睡眠の質が良くなかったりというところがあったと思うので、食事を改善したことで全部それが良い方に変わったのではないかと思います。
当時サポートを始めた時は原選手はまだメンバー外で、サポートを始めて3,4か月後の血液検査でも明らかに貧血の数値が3倍上がって改善されたころにはメンバーに定着して、サポートして1年後には日本代表にも招集されるなどシンデレラボーイと言えるほどの目覚ましい変化を体現してくれたのですが、それだけ栄養サポートがうまくいったのには食事記録を欠かさず送ってくれたりした本人の真摯な取組みが大きかったなと思います。
フットサル全日本選手権優勝で日本一に。
https://twitter.com/HaraShin_8/status/709007304960532481/photo/1
フットサル日本代表にも選出され活躍
https://twitter.com/HaraShin_8/status/911648032432820226/photo/1
2022年12月にはFリーグ通算200試合出場を達成
https://twitter.com/HaraShin_8/status/1609131016605798402/photo/1
2023年にはチームがリーグ準優勝。チームの大黒柱として牽引する存在に。
吉田: 当時は学生で実家暮らし、今は社会人でご結婚もされてという変化の中で仕事と両立しながらアスリートとしてどのようなスケジュールだったりどのように食事をされているんですか?
原: 今は平日朝週5で練習があり、週末どちらかの日に試合があるというスケジュールで、平日は朝の6時から8時50分まで練習で、計3時間くらいトレーニングして、8:50に練習終わったらシャワーを10分で浴びて9時から仕事を始めて夕方の5時~6時くらいまで仕事してって生活をして、
食事のタイミングは練習始まる前にエネルギーゼリーを摂って、練習終わったあとすぐにの1回補食でプロテインバーを摂り、12時くらいにお昼を食べ、15時くらいにまた補食でプロテインバーとか何か食べて、19時くらいに夕食を食べて寝る、という感じです。
土日は試合に合わせて食事を摂るんですが、僕は試合5時間前に食事を摂っていて、試合の1時間前に補食を摂り、試合後に補食を摂って、夕食を摂って寝る、という感じです。
試合の翌日はオフなので、トレーニングして、補食摂って、通常の食事をする、という感じです。
吉田: 補食を今もすごくしっかり摂っていて嬉しいですね。お仕事は練習終わってシャワー浴びてもうすぐにリモートで始めるという感じなんですね?
原: はい。もう練習終わってシャワー浴びてすぐに練習場のところの会議室をサテライトオフィス的に使わせてもらってという感じですが、営業なので商談がある時はそこからそのまま商談に向かうこともあります。
吉田: すごいですね。会社の方にも競技をやることを理解を得ながら会社員とアスリートを共存されているんですね。すばらしいです。
原: 競技者であれば当たり前ですが我々の身体は食べ物でできているので、そういった観点からも絶対に身に付けたほうがいい知識なので、絶対やった方がいいと強くお勧めできます。尚且つ競技力の向上といった点でも欠かせないので自分の怪我をしない身体づくりだったり、筋力や持久力といった競技力や身体能力を上げる上ではもう本当に食は欠かせないので意識して絶対やるべきだと思います。
そして栄養サポートを受けたことで食の幅が大きく広がって、食の楽しみも増えましたし、興味も広がり、今の仕事にも繋がったのかなと思います。
吉田: 最後に、応援してくれている方々やサポートしてくれている方々にメッセージなどあればお願いします。
原: 仕事をしながら競技が出来ているのはたくさんの方々の理解やサポートがあって出来ていることなので、それに対して僕は成果で恩返ししていくことしかできないので、競技力の向上もそうですし、日々の食事もこだわって大きな成果を出せるように精進します。
吉田: 今後の目標などありますか?
原: 競技というところではリーグ優勝を昨シーズン逃してしまったので絶対にそこは優勝したいなというところで、デュアルキャリア、競技と仕事の両立というところでは一つのロールモデルになれるように、より高い次元でこなせるように頑張りたいなというのがあります。
吉田: インタビューを受けていただきありがとうございました!