Nutrition
Sports
Athlete
Energy
Carbohydrate
Protein
AminoAcid
Lipid
Vitamin
Mineral
Training
Sleep
Power
Agility
Physical
Speed
Technique
Nutrition
Sports
Athlete
Energy
Carbohydrate
Protein
AminoAcid
Lipid
Vitamin
Mineral
Training
Sleep
Power
Agility
Physical
Speed
Technique
TOPICS
今回は、2023年12月から栄養サポートをはじめたビーチサッカー日本代表 茂怜羅オズ選手に、スポーツ栄養について思っていることを、ざっくばらんに語っていただきました。
吉田:では早速ですが、栄養サポートを受けることにしたきっかけなどをお話いただけますか?
オズ選手:きっかけは、ブラジルとかヨーロッパなどの海外でプレーする選手の多くには栄養士がついて栄養相談していると聞いていて、自分が練習の時間とか、チームの代表の仕事でのミーティングもあったりして食べる時間とか何を食べたらいいかわからなくて、周りから聞くと絶対相談した方がいいと言われて、自分自身もパフォーマンスをもっと上げていきたいと思っているので、今回始める事になりました。
吉田:栄養サポートを受けるまではどんな風に食事を摂っていたのですか?
オズ選手:自分はそんなにジャンクフードはもともと食べないし、バランス良く食べたほうがいいとお母さんからも言われてきたから、何食べたらいいかはわからないけどなるべくバランスを意識して食べるようにはしてきました。
吉田:子供のころからよく食べる方だったのですか?
オズ選手:はい。ブラジルでは基本は豆ごはんですね。豆ごはんやお米をよく食べるのでそういうものをよく食べていて、日本に来てからは和食は健康にいいからということでなんでもよく食べています。
吉田:オズさん、納豆が好きだと思うのですが、最初は抵抗はなかったんですか?
オズ選手:はい(笑)好きですね。最初は苦手だったんですけど、チームメイトにも身体にいいと勧められて、だんだん慣れて、今は普通に大好きです。
吉田:サポートを受け始める前の選手としての課題はどんな事でしたか?
オズ選手:そうですね、選手としてのパフォーマンスを上げたいことだったり、体脂肪もコントロールしたいなと思っているので、サプリメントとかは今ドーピングとか色々問題も出てきているし、元々サプリメントも飲まないから食事を改善してパフォーマンスアップしたいと考えています。
吉田:オズさんのパフォーマンスはすごいシュートやパワーもあって、皆さんよく知っていると思うのですが、パフォーマンスを上げたいというのは具体的にどういうところを上げていきたいのですか?
オズ選手:体力的にとか、年齢も上がってきているのでまだそこまで感じてはいないですけど、特に回復かな回復はする時間は前よりちょっと長くなってきているかなと思いますので食事をしっかり摂ればケガのリスクも減るかなと思っています。
吉田:栄養サポートを受けるのは初めてですよね。
オズ選手:はい。
吉田:栄養サポートを受ける前は栄養サポートってどんなイメージを持っていましたか?
オズ選手:(笑)なんかすごい食べたいものが食べられないという…(笑)
吉田:(笑)やっぱりそうですよね…
オズ選手:そうそう…(笑)
なんかでも色々ネットでもダイエットとか体重を減らすことを調べてみると、もちろんチョコレートとかそういう大好きなものが食べられないっていう…それはたぶんきついな~って思ってたんですが、栄養サポートを始めてからはそれはあんまりなくて、あ~全然いいな~って(笑)
吉田:私のサポートが始まってまだそんなに時間は長くないですが、思ったよりそんなに制限というかそれダメあれダメとは言われないという感じですか?
オズ選手:そうそう。すごいなんか制限されるというのはあんまりないので、今まで知ってるイメージと比べると全然違います。
吉田:よかったです(笑)例えばチョコレートでも高カカオなものと砂糖たっぷりなものでも大きく違うので、私が大事にしているのは食べるタイミングや量や、選び方できちんとコントロールしながら食べたいものも両立できるということで、私自身もそれが出来ることだということを体感しています。『管理栄養士』という職業名が私自身好きではなくて、食事を管理されるなんて誰でも嫌ですよね。食事は楽しみでもあると思うので。
オズ選手:そうですね、そう。
吉田:こういう栄養サポートはまだ誰でも、どのチームでも受けているわけではないので、そこに手を伸ばしてやってみようとしてくれた気持ちに応えたいし、そこはまた他の選手やチームは取り組んでいないところをやっているというメンタル的なプラスな側面もある中で、食べたいものもどうやって両立できるようにするか、も大事にしていきたいし、逆にこれだめ、あれだめ、と制限してしまうと、人間の心理的に食べていても申告しなくなってしまったりして、中々結果に結びつかないようなことになると意味がないので、何でも話して相談できる関係性をサポートする上で今後も大事にしていきたいので、今後も宜しくお願い致します。
吉田:サポートを始めてワールドカップまで時間があまりなかったため、ここまでは大きな食事のテコ入れはしていませんが、今後の栄養サポートでどんな変化や効果を期待していますか?
オズ選手:そうですね。まずは食べるべき時間に食べられない時にカバーをどうするか、の知識がほとんどなかったのでそれを知る事ができたり、体重を軽くしたりして、体力やスピード、パワーなどのパフォーマンスを上げたり、食事で回復を早めたりの変化は楽しみにしています。
吉田:はい、期待してください!皆さん興味があると思うのですが、現在の茂怜羅オズ選手のアスリートとしてのスケジュールだったりお食事も含めてどのように過ごされているのか、お話できる範囲で構いませんので教えてください。
オズ選手:そうですね。今毎朝2時間チームの練習があり、その前にトレーニングをしますが、そのあとはチームの代表としての仕事でスポンサー活動をしたり、マネージメントをしたりして毎日毎日違うスケジュールで動いていて、なかなか自分の目指したスケジュールはセット出来ないですけど、それでも大好きなビーチサッカー、子どものころからやりたかった仕事が出来ているのは感謝しているし、好きなことを仕事に出来ているのは本当に幸せなことですけど、そういうチーム運営のところと選手・アスリートのところでやってきているから、栄養や食事の部分とうまく絡めていけば選手の所だけじゃなくて1日の流れののところにも関わってくるんじゃないかなと思っています。
吉田:オズさんは日本代表の選手だけでなく監督として、またヴェルディの方も監督と代表としての部分もあって、アスリート・代表選手だけでなく、監督というところもあると思うので、本当に誰でも出来ることではないと思うんですが、そのあたりのスケジュール調整だったりも含めて大変だと思うのですが…
オズ選手:そうですね。ワールドカップも終わって、また来年のワールドカップの準備もあるから、自分のクラブの選手だけじゃなくて全国のクラブの選手を見ながらスケジュールや練習メニューも組んだりするから、海外と日本のコネクションもやったりするし、後援会とかそういうのもやったりするので、自分が選手で監督っていうモデルとしても若い選手にも見てもらう立場で、海外では少しずつ当たり前になってきているけれど、日本のビーチサッカー界では栄養のサポートを受けている選手はほとんどいないので、海外でみた良いものを自分が日本に積極的に持ち込みたい。練習終わった後とかも(良い)食事の摂り方がわからないし、特に練習終わってから仕事がある選手は食事を摂る時間や場所がなかったりするから、他の選手たちにも私が受けているようなサポートを受けて早く回復できたりしたら日本のビーチサッカー界にとってもプラスになるかなと思っています。
吉田:オズさんからお話を聞いて、私もブラジルだったり海外のアスリートの栄養サポートの状況についても改めて調べたんですが、もっと栄養サポートがスポーツ界に浸透していて、日本ではトップレベルでかつオリンピック競技であるという前提付きでしかサポートが行き届いていない。オズさんはもちろんビーチサッカーでのトップレベルの選手でいらっしゃるのですが、オリンピック競技であるかどうかという(その競技での経済効果が高いかどうかという)ところで、本当に一握りの選手やチームしか栄養サポートを受けられていないというこの現状を変えていきたいと思っています。
オズ選手:はい、ありがとうございます。
吉田:オズさんのお話で興味を持ってもらったり、これから栄養サポートを検討する方々に何かメッセージなどあれば宜しくお願いします。
オズ選手:そうですね、はい。今、自分のチームの選手たちにも伝えていますけど、練習終わってサラリーマンやっているような選手も多いから、食べる時間もほとんどなくて、帰ってから次の日の準備もするから、ほんとに外食ばっかりですね、コンビニのもの食べたりするとか、まあそれで一生懸命ビーチサッカーやって代表目指して、世界(一)も獲りたいからいくら練習してもリカバリーの時間とか身体のメンテナンスとかも上手くいかないと、頑張る気持ちだけで身体がついてこないと結果が出る可能性が低いですね。だからまあ私は吉田さんと出会ってこういうサポートを受け始めて、まだ時間短いけど、少しずつ効果が見えてきているから是非皆さんも栄養サポートを受けて、まあ、その(しっかり食事が)食べれない時間も日本のコンビニは(選べるものが)沢山あるから、なんでも食べていい言い訳にならないので正しい栄養の摂り方も覚えれば絶対パフォーマンスが上がるから本当に栄養サポートをおすすめします。少しずつ(日本も)海外のようになるといいと思います。
吉田:日本で言うと本当の意味で完全にプロの環境で、食べる所も全て用意されていたらそこまでこのサポートはいらないかもしれないですが、日本は別のお仕事もしながら半分プロ、半分アマチュアみたいな環境でプレーする選手が多くて、ビーチサッカーもそうですが他の競技でもすごくそういったトップリーグの選手やチームのほうが栄養サポートが必要なのではないか逆にすべてが揃っていたら例えば出されたものを3食食べるとかそういう選択肢もあると思うんですが、スケジュールが全部理想通りにはいかないとか、食事のタイミングがずれたりとか、色んなパターンやお仕事の方がいらっしゃると思うのでもっとこの栄養サポートを多くの選手やチームに行き届くようにしなければいけないなと思っています。オズさんが日本に来てくださって大好きなビーチサッカー愛と日本のビーチサッカ―をもっと強くしたいという想いもすごく感じていて、ぜひ力になりたいなと思っています。
オズ選手:はい、ありがとうございます。
吉田:最後に今後の目標と、応援してくれている方々やサポートしてくれている方々へのメッセージをお願いします。
オズ選手:目標はたくさんあるんですが、今回のワールドカップは優勝できなかったけど次のワールドカップもすぐなので優勝を目指してるし、日本は優勝のチャンスもあるチームなので、それも目指しながら日本のビーチサッカーもプロリーグにして、少しずつ海外でもプレーする選手も増やしたりそういう手伝いもしていきたい。みんなプロ意識も持っていてこれだけ結果を残しているのにまだプロリーグがないので、選手たちもプロリーグになってプロ契約できるようになってほしい。個人としては毎年(世界)ベスト5に選ばれて結果を残せるような選手、年齢を重ねてもパフォーマンスが落ちないようにしていきたいから、食事は重要だと思うのでぜひこれからもサポートを宜しくお願いします。
ぜひ皆さん機会があったら試合を観に来ていただいて、私たちは試合に勝って皆さんに元気を与えたいなと思います。
吉田:インタビューにお付き合いいただきありがとうございました!